]線診断装置について
X線検査は日常的に行われる検査方法です。骨折や骨病変の診断、歯科的診断、胸部X線、腹部X線、造影X線写真などが代表的です。骨や関節の病変や形状を知るために多方向からの撮影が行われます。
骨折している部分は、鮮明に画像に現れます。胸部X線では、肺炎や肺がん、胸水、気胸、結核、心肥大など多くの病変診断に用いられています。腹部X線は、胆石、尿管結石、腸閉そくや腹水、腹腔内の様子を診断するのに用いられます。
微量な放射線を含んでいますが、人体に影響を与えるほどではありません。
超音波診断装置について
画像診断装置の一つである超音波診断装置とは、その名前のとおり超音波を用いて身体の中を見る装置です。身体に超音波を送信し、組織からの反射(エコー)を映像化することで、身体の断面画像が得られます。
体内の器官の検査はもちろん、妊婦さんの胎児検診に古くから利用されています。また、動画像が得られますので、心臓のように動きのある臓器の検査も得意とします。
血圧脈波検査について
動脈硬化を測定する検査が血圧脈波検査です。検査は、両腕、両足首の4箇所に血圧計を巻いて血圧を同時に測定するだけですので、短時間で2つの検査が可能で、血管の硬さと狭窄(つまり)を検査できます。
(1)血管の硬さはPWV(脈波伝播速度)で検査します。
心臓から押し出された血液により生じた拍動が血管を伝わって手足に届くまでの速度を測定します。健常な方の場合、血管はゴムチューブのように伸縮性が あるため脈波が血管壁で吸収され、ゆっくり伝わります。血管が土管のように硬くなりますと吸収されないため、速く伝わります。
(2)狭窄(つまり)はABIで検査します。
足首と上腕の血圧の比を測定することによって血管の狭窄の程度がわかります。健常な方は足首の血圧は上腕の血圧よりも高いのが普通ですが、下肢の動脈
が細くなったり、詰まっていたりすると血流が悪くなり上腕の血圧よりも低くなり、ABIの数値が低くなりますので、この検査で測定できます。
ホルター心電図検査について
高齢化や生活習慣病の増加に伴い、不整脈など 心臓に不安を抱える人が増えています。 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)や不整脈 などの早期発見、早期診断のためには、心臓
の中で起こっている電気の変化を記録する 心電図検査が有効です。 しかし、健康診断などで行われる短時間の 安静時心電図検査や運動負荷心電図検査では
異常が発見できないことがあります。 より詳しい状態を調べるためには、日常の 生活環境での心電図を長時間記録する必要が あり、それを可能にしたのが24時間ホルター
心電図検査です。